リクシル洗面台で後悔,全6種類のデメリットも徹底解説
永山
永山
こんにちは、エイトです!

僕はこれまでリフォーム業歴12年で、800件以上の現場を経験してきました。特に間取り変更があるような全面リフォームを得意としています。洗面台を100台以上は販売した経験もあるので、リクシル洗面台の率直な意見をお話しします。(ちなみに、微妙な部分も正直に書いています)

まず、この記事を読んでるということは、

リクシルの洗面台って実際どうなの?安心して選んでいいの?」

という疑問があると思います。実際、グーグルで「リクシル洗面台 後悔」と検索する人は沢山います。なので、まずはリクシル洗面台の全6種類の後悔事例・デメリットを紹介。

その後にリフォームで失敗してる人の共通点、洗面台の選び方などの全体像をお話ししていきます。




リクシル洗面台の後悔事例・デメリット

リクシル洗面台で後悔した話

まずお話しするのは僕が調査した「リクシル洗面台の後悔事例」についてです。ネットで検索したところ、後悔事例が見つかったのは「オフト・エスタ・リフラ」の3点でした。なので、他の「ピアラ・クレヴィ・ルミシス」に関しては、デメリットについて深堀りします。

オフトの後悔事例・デメリット

リクシルオフトW750三面鏡,片引き出したタイプ

収納の選び方を間違った

オフトの口コミを調べると「収納に扉タイプを選んで後悔している」という意見がありました。

そんなにいろんな機能がホイホイ付いている物はいらなかったのでこのオフトにしました。色んなオプションがついていましたが私は間口は750mmにして本当にシンプルなものにしました。普通はシャワー水栓かも知れませんが二口ハンドルにしています。あんまり使わないのと2つあったほうが分かりやすいと感じたからです。ただ、ちょっと後悔しているのが扉タイプだけでなくて、引き出しも付いているタイプのほうが使いやすそうだということです。小物類などは入れやすそうですよね。それ以外はおおむね満足しています。引用:リノコ

実際、開き扉よりも引き出しタイプのほうが小分けされてるので、効率的に収納できます。

リクシルオフト収納,片引き出しタイプ,開き扉
左:引き出しタイプ 右:開き扉

もちろん予算は上がりますが、長期的にみると「使いやすさを優先する」のがお薦め。またオフトは金額が安いだけあって、正直いうと機能性はそれほど高くありません。

低グレードの普通の洗面台

グレードのあるものと比べると月とスッポンだと感じるくらいに普通の洗面台だと思われる」という意見。

作業場に洗面台をつけようと思ったのでこの商品を選んだ。思っていたよりも小さくてすっぽりと入るサイズ。もう少し大きくても良かったが、洗面ボウルも中々の大きさなのでこれでもいいと思う。ただ、私は作業場のちょっとした手洗い場としてこれにしたが、もっとグレードのあるものと比べると月とスッポンだと感じるくらいに普通の洗面台だと思われる。あと5万ほど出せばそれなりのものを買えるので過度な期待はオススメしない。引用:リノコ

オフトは低グレードで予算を抑えたい方に重宝されますが、実際のところは普通の洗面台です。そしてボウルは陶器製にもかかわらず「アクアセラミック素材ではない」のは大きなデメリットかなと。

アクアセラミックはLIXILが開発した「陶器に釉薬を練り込んだ、衛生陶器」のこと。「アクアセラミックの効果」には、

  1. 水垢(黒ずみ)の汚れが落ちやすい
  2. キズ汚れに強い
  3. 抗菌仕様で匂いも軽減してくれる

という3つの利点があります。

アクアセラミック,水酸基が出ない構造とすることで、水アカの固着を化学的に防ぐ

従来の陶器は親水性なのでミネラルが付着、菌が繁殖しやすいもの。ですがアクアセラミックは「水酸基が出ない構造とすることで、水アカの固着を化学的に防ぐ」ことができます。なので水垢に汚れがつくことが減り、黒ずみを抑えることができます。

もし掃除がしやすい、アクアセラミック陶器が良ければ「ルミシス」「エスタ」になります。もしくはTOTOのセフィオンテクトを採用してる「サクア」も低予算で設置できる、お薦めの洗面台です。

【参考】オフトの評判、口コミはこちら

エスタの後悔事例・デメリット

リクシルエスタ,コンボタイプW900

小さすぎて使いにくい可能性もある

エスタは小さいのでセカンド洗面台に最適。ですが「想像以上に小さい」と後悔する人もいます。実際口コミにも、

うちは家族が多く、洗面台なんかは特に毎日混雑しています。あまりにも混雑するので廊下にももう一つ洗面台を増やすことにしました。ただし、廊下は大きい物を置くと幅を取られるのでコンパクトサイズのものが希望でした。色々調べているとこの洗面台がいいと妻から言われたので施工してもらいましたが、思っていたよりも小さいなと感じました。空間を圧迫していないのでそれはいいのですが、私にとってはちょっと物足りなさを感じます。家族が喜んでいるので結果はオーライですが…引用:リノコ

思っていた以上に小さい、物足りない」という意見がありました。エスタは空間を圧迫しないメリットはありますが、サイズが小さいので収納量も少なく、使いにくいと感じる人もいます。なのでエスタを検討してる方は「必ず現物をショールームに確認する」のが大切です。

【参考】エスタの評判、口コミはこちら

リフラの後悔事例・デメリット

リクシルリフラ,W600,クリエダーク

機能性はそれほど良くない

リフラは奥行きが小さいコンパクトなサイズが売り。ですが「リフラにして後悔しています」という口コミもありました。

この洗面台にして少し後悔しています。サイズが小さいものを探していたのはそうですが、予定していた幅にまだ余裕があったのでもそれならもうひとつ上の「ピアラ」にすればよかったかなと思いました。それにそんなに懸念するほど奥行きも小さくなかった…オプションにもよるとは思いますが値段もバカ高く離れているわけでもないし。故障して慌てて買いましたが、他の方は購入する際気をつけて下さいね。(私みたいに後悔することになりますよ)引用:リノコ

サイズに余裕があるなら、上位グレードのピアラにすれば良かったという意見ですね。確かにリフラは小さいメリット以外は、それほど機能性は良くありません。例えば、収納力に関しても、

リクシルリフラの収納量

このように収納できる量は多くありません。セカンド洗面台などで、電気温水器を設置したら尚のことですね。

【参考】リフラの評判、口コミはこちら

ピアラのデメリット

リクシルピアラW750価格

洗面ボウルが傷つきやすく、汚れを吸着しやすい

ピアラの洗面ボウル素材は「ポリエステル樹脂」の人造大理石。陶器やホーロー素材に比べて、傷がつきやすいのがデメリットです。

研磨剤入りの洗剤や硬質なスポンジを使うとツヤが落ちたり、毛染め剤がボウルに着色する可能性があります。

LIXILで陶器ボウルを採用してるのは「ルミシス」で、「アクアセラミック仕様」なので汚れもつきにくいです。

造作タイプは、水跳ねで木製カウンターが劣化しやすい

造作タイプのピアラ」だと、水跳ねしやすいので注意が必要です。

基本はベッセルタイプのボウルを木製カウンターに設置するタイプが多いですが、「水はねで木製カウンターが劣化しやすい」(タイル素材のカウンターであれば目地が汚れる)

なので小さい子供がいる育児家庭の方は造作タイプでなく、既製品タイプがお薦めです。

【参考】ピアラの評判、口コミはこちら

クレヴィのデメリット

リクシルクレヴィW1000,スタッコグレー

ピアラに比べてコスパが悪い

クレヴィは中・上級グレードの洗面台です。中級グレードの「ピアラ」に比べると確かに機能性に優れていますが、それ以上に「金額が高くなる」のがデメリットです。ピアラとの金額を比較すると、

商品名 ピアラ クレヴィ
定価 約17万円~37万円 約35万円~57万円
割引率 約40~50%OFF 約30~40%OFF

ピアラに比べると定価・値引き率ともに、クレヴィはそれほど良くありません。なので「予算がある方でないと、不向きな洗面台」といえます。

【参考】クレヴィの評判、口コミはこちら

ルミシスのデメリット

リクシルルミシス,ハイバックベッセルタイプ

金額が高い

ルミシスは最高級グレードなので、中上位グレードのクレヴィに比べると「金額が高い」のが一番のデメリットです。

商品名 クレヴィ ルミシス(ハイバックベッセルタイプ)
定価 約35万円~57万円 約59万円~118万円
割引率 約30~40%OFF 約25~35%OFF

たしかにルミシスは高級感があるデザイン・仕様になってるので安くないのは理解できますが、100万円を超えると流石に高いですよね。

https://twitter.com/sho_pad37/status/1768259064134525250

収納が使いづらい

ルミシスはカウンターの素材など高級感はありますが、引き出しの操作性などはそれほど良くありません。例えばルミシスの収納は内部は2段になってますが、「引き出しの扉自体は1つ」の仕様です。

リクシルルミシスとクレヴィの収納比較
左:ルミシス 右:クレヴィ
永山
永山
ルミシスはデザインは良いですが、操作はしにくいですよね・・

機能性を重視してるクレヴィとは違い、「収納も細かく仕切りがある訳ではない」ので使いずらいと感じる方もいます。

【参考】ルミシスの評判、口コミはこちら

洗面台選びで失敗してる人の共通点

今回リクシル洗面台の後悔事例をまとめましたが、失敗してる人には「ある共通点」がありました。それは、数多くあるメーカーの洗面台を比較していなかった、という訳ではありません。多くの人は各メーカーのカタログを集めたり、業者に相見積もりをして、丁寧に洗面台を比較していました。

ですが全員が全員、洗面台選びに成功していた訳ではありません。なぜなら、洗面台の機能や価格ばかりに気をとられ、「ご自身の叶えたい理想から逆算して洗面台を選んでいなかったから」です。

なので、まず最優先すべきなのは「洗面台を比較することでなく、ご自身の価値観を整理する」こと。それが失敗しない洗面台選びにおいて何よりも重要なことです。

【参考】リフォームで失敗するパターンとは?800件以上の工事を経験した結果

リクシル洗面台のお薦めをタイプ別に紹介

それでは、リクシル各洗面台の「メリット・デメリット」を整理します。

永山
永山
理想の未来から逆算して、ご自身の洗面台を選んでくださいね!
メリット デメリット
オフト 奥行50cmだけどボウルが広くて使いやすい。
朝シャンする方にも使いやすい。
価格が安いので賃貸用にもお薦め。
機能性が少なく、あくまでも普通の洗面台。
エスタ 奥行が小さいので狭い脱衣所にも設置できる。
セカンド洗面台として使いやすい。
デザイン性が高いので、玄関にも設置しやすい。
想像以上に小さいと感じる方も多い。
リフラ 奥行37cmでセカンド洗面台に最適。 サイズが小さいので、収納量も少ない。
ピアラ 壁付け水栓でお手い入れしやすい。
ひろびろボウルで家事作業がしやすい。
サイズ豊富で狭小スペースにも設置しやすい。
人造大理石ボウルは、陶器に比べて傷がつきやすい。
クレヴィ 機能性が高く、掃除がしやすい。
使いやすい収納で、収納できる量も多い。
ピアラに比べるとコスパが悪い。
ルミシス 人造大理石カウンターなど高級感がある。
フェイスフルライトなど照明設計に優れている。
オプション・サイズ豊富で、カスタマイズ性が高い。
金額が高い。
クレヴィに比べると収納は使いづらい。

【結論】リクシル洗面台で後悔しないために

最後にまとめると、リクシル洗面台で後悔しないための方法は以下の3ステップです。

  1. リクシル洗面台の後悔事例・デメリットを知る
  2. 洗面台リフォームで叶えたい理想・価値観を整理する
  3. 叶えたい理想から逆算して洗面台を選ぶ

洗面台の機能はあくまでも手段。大事なのは「あなたが叶えたいライフスタイルを実現できるか」です。

そのためには、洗面台の評判や口コミだけに左右されず「あなたの叶えたい理想を整理・逆算して洗面台を選ぶこと」が重要です。

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