

リフォーム業歴は12年で、これまで800件以上の現場を経験してきました。
これからお話しするのは、
- 二世帯住宅にして同居しようか悩んでる
- 普通の一軒家を二世帯にできるの?
- 二世帯住宅にすると金額はどれくらい?
といった「二世帯住宅のリフォーム費用」についてです。
親子近くに住むのであれば、二世帯住宅は選択肢の一つになります。
まず前提として、工務店よって見積もり金額は違うのだけ覚えておいてください。
商品の仕入れ値や人件費、会社の利益率も変わるので当然といえば当然です。
ですが僕自身リフォーム経営、営業経験の中で商社やメーカー、業界内の知り合いも多いので、ここでの話は実際それほど誤差はないと思います。
では結論をいうと、古民家改装は1000万~1500万円ぐらいします。
もちろん、家の大きさや工事内容で金額は大きく変わりますけどね。
それでは、具体的にお話ししていきます。
二世帯住宅リフォームの注意点
最初に言うと、新築と違いリフォームで二世帯住宅にするのは難易度が高いです。
なぜなら「一世帯用の家」を二世帯にするのは、どう考えても不自然。
基本的に家の構造や設備配管、電気容量など全てが一世帯用に作られています。
二世帯住宅にするのは「リフォームで強引に変える」というのが実際のところです。
なので現実問題、完全な二世帯住宅に変える人は少数派。
一部を共有することで「半・二世帯住宅」として改装するケースが多いです。
例えば、
- 食事スペースは一緒にして、お風呂やトイレを別にする
- 基本的には全て共有して、1階と2階で生活を分ける
- 玄関の入口は一緒だけど、室内はキッチン以外を分ける
など色んなパターンがあります。
当然ですが「家の構造、予算面、お互いの生活スタイル」で異なります。
なので、ここで説明する二世帯住宅は一つのモデルケースでしかありません。
参考程度に情報を集めて、自身にスタマイズするのがお薦めです。
二世帯住宅リフォーム、工事のイメージ
Before
それでは、二世帯住宅リフォームの図面をみていきます。
一世帯用の家を、半ば強引に二世帯に変えていきます。
こちらは2階の間取りです。
家が広ければ、それだけ自由度も高いので改装しやすいです。
After
二世帯住宅の間取りに変えてみました。
1階にはお風呂と洗面所を2つずつ配置。
階段の位置も変えて、使いやすい導線に変えています。
2階にはキッチンを増設して、水回りスペースは2世帯分作りました。
それでも、玄関は一ヵ所なので顔合わせる回数は多いでしょう。
「何を優先させるか」で二世帯住宅の間取りは大きく変わります。
二世帯住宅の見積もり費用
二世帯住宅に変えるには、全面的に改装するケースが多いです。
一軒家の全面改装であれば最低800万円以上はします。
解体する箇所が多ければ、1000万円オーバーですね。
二世帯用であれば、設備商品も単純に2倍になります。
なので二世帯住宅の改装費用は、1000万円~1500万円は予算が必要です。
もちろん内容によっては2000万円超えることもあるので、建て替えの検討も平行して考えておくのがお薦めです。
工事期間は2ヵ月~4ヵ月ほどは必要です。
完成から逆算して1年ほど前から計画を進めてください。

まとめ
最後にまとめると、
- 二世帯住宅のリフォーム費用は、1000万円~1500万ぐらい
- 2000万円を超えるケースもあるので、建て替えも同時に検討する
- 工事期間は、2ヵ月~4ヵ月ぐらいで完成
という感じです。
予算はもちろん、間取りのプランも含めて二世帯住宅は計画に時間がかかります。
「計画するの早すぎるのでは?」と思うぐらいのペースで計画を進めるに越したことはありませんよ。
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