コンセントを増設、費用はどれくらい?
永山
永山
こんにちは、エイトです!

リフォーム業歴は12年で、これまで800件以上の現場を経験してきました。

これからお話しするのは、

  • 差し込み口が少なくて困る
  • 電気コンセントを増やしたい

といった「電気コンセントの増設費用」についてです。

まず前提として、工務店よって見積もり金額は違うのだけ覚えておいてください。
商品の仕入れ値や人件費、会社の利益率も変わるので当然といえば当然です。

ですが僕自身リフォーム経営、営業経験の中で商社やメーカー、業界内の知り合いも多いので、ここでの話は実際それほど誤差はないと思います。

では結論をいうと、電気コンセント増設は8千円~5万円ぐらいします。
実は電気配線の方法で、金額が大きく変わってくるんですね。

それでは、具体的にお話しをしていきます。




電気コンセントを増やす方法は2種類

なぜ、電気コンセントを増やすのか」という目的で工事方法は違います。
簡単にいうと、

  • ブレーカーが落ちる → 分電盤から電気配線する
  • 差し込み口が少ない → 今あるコンセントから分岐させる

という感じです。

例えば、電子レンジを使って電気容量が足りなくてブレーカーが落ちる。
というケースなら「新しく分電盤から電気配線を増やす」必要があります。

逆に分電盤が落ちるとかでなく、単純に差し込み口が少ないだけ。
という理由なら「今あるコンセントから電気配線を分岐」すればオッケー。

分電盤から配線するほうが、費用が高いことが多いですね。
電気配線の経路が複雑なこともあるので。

それでは、もう少し工事方法についてお話しします。

【クイズ】どの位置に増やすのが大変か?

電気コンセント増設,部屋,洋室,どの位置に移動させるのが簡単か?

では、いきなりですが問題です。
今あるコンセントを「A・B・C」のどこに増やすが大変か?

感覚で答えても、普通に正解できると思います。





・・・



答えは、「C」が一番大変ですね。
大変ということは、金額が高くなるということ。

では、なぜ「C」が一番大変かというと電気配線を通すのが難しいからです。

電気コンセント,増設,洋室,部屋,柱の位置

壁を透かして見た場合、木造ならこんな感じで「間柱」が入ってます。
この間柱が邪魔なので、簡単に電気配線が通せないんですね。
(「A」だと位置が近くて間柱がないので、差し込み口を増やすの簡単。)

方法としては「壁に穴を開けて、間柱を一部切って配線を通す」。
これだと、壁紙の張替えが必要になるので費用がかかります。

費用を抑えるなら、配線を露出して「モール材」と呼ばれるカバーで隠します。
見た目が不細工なので、嫌な人も多いと思いますが。

こんな感じで、電気コンセントを増やすといっても工事内容が大きく違います。
なので、実際は下見してもらわないと正確な見積もりができないんですね。




電気コンセントの増設、見積もり費用

説明したように、電気コンセントを増やす方法は色々。
なので、3パターンで解説していきますね。

差し込み口を増やす(簡単な場合)

今あるコンセントから、差し込み口を増やす場合。
一番簡単なケースを想定するとこんな感じですね。

項目 詳細 金額
電気工事 電気コンセント分岐 6,000円
諸経費 交通費、駐車場代 2,000円

これを合計すると、8千円です。

業者によって最低単価も変わってくるので、金額は意外と前後します。

差し込み口を増やす(壁紙張替えが必要な場合)

今あるコンセントから、差し込み口を増やす場合。
壁紙を張り替えると、やっぱり費用は高くなります。

項目 詳細 金額
電気工事 電気コンセント分岐 10,000円
内装工事 壁紙クロス張り替え(廃材含む) 30,000円
諸経費 交通費、駐車場代 5,000円

これを合計すると、4万5千円です。

壁紙張り替えでなく、露出のモール配線なら費用は抑えれます。

分電盤から新しいコンセントを増やす

分電盤から新しいコンセントを増やす場合はこんな感じ。

項目 詳細 金額
電気工事 電気配線新設(ブレーカー、モール材含む) 28,000円
諸経費 交通費、駐車場代 2,000円

これを合計すると、3万5千円です。

分電盤から、どれぐらいの距離を配線するかがポイントですね。
分電盤に空きブレーカーがあるかも、金額が変わってきます。

場合によっては、5万円とか言われてもおかしくはありません。

永山
永山
安くしたいなら「依頼する業者選び」が一番重要です

まとめ

最後にまとめると、

  • 電気コンセントの増設費用は8千~5万円ぐらい
  • 電気配線の方法」で金額が大きく変わる
  • 簡単な電気工事でも「最低単価」が業者によって違う

という感じです。

安く済む場合もあれば、意外と高額なケースもあります。
電気コンセントを増やすだけなのに」という驚きの見積もりがでる可能性もありますしね。
業者で工事方法が違うので、相見積もりは必須ですよ。

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