リフォーム業歴は12年で、これまで800件以上の現場を経験してきました。
これからお話しするのは、
- 壁付けキッチンなので、食器棚の位置に困る
- 狭いキッチンだと使いにくいし、冷蔵庫の位置も微妙
- キッチンを変えるなら対面に変えたい
といった「壁付けキッチンから対面キッチンのリフォーム費用」についてです。
まず前提として、工務店よって見積もり金額は違うのだけ覚えておいてください。
商品の仕入れ値や人件費、会社の利益率も変わるので当然といえば当然です。
ですが僕自身リフォーム経営、営業経験の中で商社やメーカー、業界内の知り合いも多いので、ここでの話は実際それほど誤差はないと思います。
では結論をいうと、対面キッチンへの変更は70万円以上かかります。
もちろん、キッチンのグレードでも金額は変わりますけどね。
それでは、具体的にお話しをしていきます。
壁付けI型キッチンから対面キッチンの工事内容
Before
今回リフォームするのは、この壁付けキッチンです。
戸建てでもマンションでもよくある配置。
壁付けキッチンの欠点は、食器棚や冷蔵庫の位置が難しいことですね。
壁に合わせて配置するので、自然とキッチンからも離れます。
作業導線が遠くなり、家事の効率も悪くなりますね。
近づいてみると、コンロ前の家電棚がかなり邪魔です。
あまりキッチンから離すと、リビングが狭くなるので仕方ない。
壁付けキッチンだと、配置できる家具にも限界がありますね。
上から見た間取りはこんな感じです。
リビングやダイニングもそれほど広くありません。
狭い空間に壁付けキッチンだとメリハリがなく、混雑した印象になります。
なので、対面キッチンにしてゾーニング分けをしてみます。
After
壁付けキッチンを対面キッチンに変更。
冷蔵庫、家電収納を背面に移動させたので、作業動線が良くなっています。
リビングからの視点は、こんな感じです。
食器棚や冷蔵庫が隠れたので、生活感が減りましたね。
ゾーニングを分けると、部屋がスッキリするのもメリットです。
背面の食器棚もサイズを大きくして、家電棚と一体に。
後ろを振り向けばレンジや炊飯器が使えるので、面倒な移動も減りますね。
キッチンからの視点だと、リビングがよく見えます。
小さい子供がいても、様子を確認しながら料理ができます。
安心して料理できるのは、対面キッチンの利点ですね。
壁付けキッチンから対面キッチン、工事の期間
- キッチン解体
- 設備配管、電気配線仕込み
- 木下地組み
- キッチン組立て
- 配管接続
- クロス張り
という流れです。
工事期間は、4日~6日ぐらいで完成です。
壁付けキッチンから対面キッチン、見積もり費用
壁付けキッチンから対面キッチン、見積もりはこんな感じです。
食器棚(カップボード)は見積もりから省いています。
項目 | 詳細 | 金額 |
---|---|---|
養生費 | 養生テープ、エコフルボード | 10,000円 | 商品代 | LIXIL シエラ | 280,000円 | 商品代 | アイカ キッチンパネル、他部材 | 30,000円 | 解体工事 | キッチン解体 | 30,000円 |
設備工事 | 配管仕込み、接続 | 85,000円 |
ガス工事 | ガス配管仕込み、接続 | 40,000円 |
電気工事 | 電気配線 | 55,000円 |
大工工事 | 下地組み、パネル張り、他雑工事 | 80,000円 |
組立工事 | システムキッチン組立 | 85,000円 |
内装工事 | クロス張り | 35,000円 |
廃材処分費 | 残材処分、運搬 | 40,000円 | 諸経費 | 交通費、駐車場代 | 30,000円 |
これを合計すると、80万円です。
比較的安いキッチンなら、これぐらいに抑えれます。
高グレードのキッチンだと余裕で100万円を超える工事内容ですね。
重要なのは「問題なく対面キッチンにできるか」という点です。
- 給水給湯配管が移動できるか?
- ガス配管が移動できるか?
- 換気扇ダクトを延長できるか?
配管の移設ができても、「部屋が狭くなる、段差ができる」
という条件があるかもしれません。
家の状況で違うので、業者にしっかりと話を聞くようにしましょう。
まとめ
最後にまとめると、
- 壁付けキッチンから対面キッチンの費用は、少なくとも70万円以上はかかる
- 工事期間は、4日~6日ぐらいで完成
- キッチンが移設できるかは配管の確認が必要
という感じです。
キッチンの移設は、業者によって提案内容が違います。
なので業者で金額差も大きいです、面倒ですが相見積もりは必要ですね。
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