リフォーム業歴は12年で、これまで800件以上の現場を経験してきました。
これからお話しするのは、
- お風呂の出入りが寒い
- ヒートショックが心配
- 洗面所に床暖房があれば対策になるのでは
といった「洗面所に床暖房をリフォームする費用」についてです。
まず前提として、工務店よって見積もり金額は違うのだけ覚えておいてください。
商品の仕入れ値や人件費、会社の利益率も変わるので当然といえば当然です。
ですが僕自身リフォーム経営、営業経験の中で商社やメーカー、業界内の知り合いも多いので、ここでの話は実際それほど誤差はないと思います。
では結論をいうと、洗面所の床暖房は最低でも25万円ぐらいかかります。
どうしても床暖房以外に、必要な付帯(ふたい)工事が生まれるからですね。
それでは、具体的なお話しをしていきます。
洗面所床暖房の種類
- 温水式マット
- 電気式マット
この2種類があります。
違いを説明すると、話が長々となるので要点だけ話します。
「洗面所だけ」を床暖房にするなら、電気式マットが現実的です。
というのも、温水式マットの場合、他に熱源機が必要になります。
この熱源機の費用がすごく高いんですよ。イラストをみてください。
ようするに、熱源機がないと始まらない。
でも、この熱源機って30万円近くはプラスでかかります。
すでに熱源機がついている、という場合以外は、電気式マットがおすすめです。
- 電気で直接温めるので熱源機が必要ない
- 温水式より初動で温まる時間が早い
と、洗面所だけ床暖房にするなら電気式がマッチするんですよね。
なので、電気式に絞って話を進めていきます。
洗面所の床暖房リフォーム、工事内容
Before
2畳サイズの一般的な洗面所です。
これに床暖房を取り付けしていきます。
After
工事後といっても、見た目はリモコンが付くぐらいです。
ですが、洗面所の雰囲気はガラっと変えてます。
というのも、床を張り替える過程で、洗面台も洗濯パンも外すんですね。
「それなら、洗面所を全部キレイにしようか」というのが自然です。
取り外して、また取り付けするのも費用がかかりますから。
それでは、洗面所に床暖房をつける工事の流れを説明しますね。
洗面所の床暖房リフォーム、工事期間
- 洗面台&洗濯パン取外し
- 床材をめくる
- 電気&床暖房マットを取り付け
- 仕上げ材を張って
- 洗面台&洗濯パンを取り付け
といった流れです。簡単にいうと、
「床暖房をはれる状態にして → 床暖房を取り付け → 元に戻す」という感じ。
工事期間は、3~4日ほどはかかります。
で、この流れは最低限の工事内容です。
家の状況によっては、断熱材を入れたり、床の下地をやり直したり。
といったケースもありますよ。
洗面所の床暖房リフォーム、見積もり費用
洗面所の床暖房工事、見積もりはこんな感じです。
基本的には、床暖房を取り付けする最低限の内容で書いてます。
項目 | 詳細 | 金額 |
---|---|---|
養生費 | 養生テープ、エコフルボード | 5,000円 | 商品代 | 電気式床暖房、専用リモコン | 60,000円 | 〃 | 床暖房対応フローリング | 15,000円 | 設備工事 | 洗面台、洗濯パン脱着 | 55,000円 |
大工工事 | 床暖房取り付け、フローリング張り | 60,000円 |
電気工事 | 200V専用回路配線、リモコン取り付け | 35,000円 |
廃材処分費 | 発生廃材処分、運搬など | 10,000円 |
諸経費 | 交通費、駐車場代など | 10,000円 |
これを合計すると、25万円です。
洗面所のサイズでも多少金額は変わってきます。
まとめ
最後にまとめると、
- 洗面所のみなら、電気式マットが現実的
- 洗面所に床暖房の費用は、25万円ぐらい
- 工事期間は、3~4日ぐらい
という感じです。
結構高いなぁ、と感じる人は、家電を置くのが良いですね。
寒いのを我慢するのは、ヒートショックの危険もあるのでダメですよ。
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