リフォーム業歴は12年で、これまで800件以上の現場を経験してきました。
これからお話しするのは、
- リクシルのスパージュにしようか悩んでいる
- スパージュってどれぐらい安くなるの?
- スパージュの最安値を知りたい
という「スパージュの値引き率」についてです。
前提として、工務店によって値引き率、仕入れの掛け率は大きく違います。
ですが僕自身リフォーム経営、営業経験の中で商社やメーカー、業界内の知り合いも多いので、ここでの話は実際それほど誤差はないと思います。
まず最初に結論をいうと、スパージュの値引き率目安は「45%OFF前後」です。
工務店のキャンペーン時期を狙うと、55%値引きも難しくありません。
とはいえ、値引き率だけを追って、逆に高値を掴んでしまう人もいるんですよね。
それでは、具体的にお話しをしていきます。
スパージュの割引きが、工務店で大きく違う理由
視点をあげて「どのような仕組みで商品が家に届くか」を理解するのは重要です。
この構造を理解することで、効果的に値段交渉ができるからです。
基本的には、メーカーから直接購入するケースは少ないです。
販売店でもあるニトリのキッチンとった例外もありますけどね。
通常は、顧客と工務店が契約し、商社を経由してメーカー商品を仕入れます。
なので、普通に考えても「工務店と商社の利益がプラスされる」という訳。
もちろん、配送や発注業務を代わりにしてくれるので妥当なマージンですが。
とはいえ「無駄に関係する人が多い」と、その分金額が高くなってしまいますよね。
例えば、以下のようなケース。
商社とメーカーに取引がない場合は、取引ある商社を1社入れて商品を仕入れます。
他にも工務店が直接仕入れず、下請け業者が仕入れるケースもあります。
なぜなら工事の段取り的に、そのほうが都合良い場合もありますからね。
こちらとしては、どんな経由でも良いから安くしてくれたらオッケー。
ですが、あまりに関係する人が多いと「下げ幅が少なく値引きが難しい」のが事実
スパージュの施工事例がそもそも少ない場合は、構造的な仕組みが原因かもしれません。最初からスパージュの実績が多い工務店に、値引き交渉するのが合理的といえます。
スパージュが55%OFFでも安くならない理由
例えスパージュの値引き交渉が上手くいっても、合計金額が高ければ意味がありません。リフォームの金額は、「商品代+工事費+諸経費」で決まります。
なのに、商品の値引きだけに視点がいきすぎてる人が意外と多いです。
極論をいうと、工務店は「釣り」で商品代を安くしてるケースが大半。
新聞に入ってるチラシをみれば一目瞭然ですよね。
「スパージュ55%OFF、台数限定」みたいなチラシ。なのに工事費は極端に高い、とか。(見積もりしてもらわないとわからないから、話だけは進んでしまう)
もちろん、中には「工事費も安くて、全体の金額も安かった!」
というケースもあるので余計に意味がわからなくなるんですけどね。
何が言いたいかというと、「合計金額が全てだよね」、という話。
木を見て森を見ず、じゃないけど手段が目的になってしまうのは避けたいですね。
本体は安いけど「オプションは定価のまま」ってこともあります。
比較するのは面倒ですが、リフォームで相見積もりは必須ですね。
スパージュをお薦めする人、お薦めしない人
スパージュは戸建て向け、マンション向け兼用のユニットバスです。
なので、基本的には戸建てでもマンション住まいの人でも大丈夫です。
(とはいえサイズの種類も限りあるので、家に合わない場合があるので注意)
で、スパージュをお薦めするのは「徹底的に品質の高い浴室が欲しい人」ですね。
かなり抽象的な表現ですが、それぐらい質の高い浴室ということ。
このクラスの浴室をカタログだけで買うのはあり得ないので、ここでダラダラ説明しても意味ないと思いますが・・、
「アクアフィールの肩湯」は半身浴でも全身を温めれるのでリラックス効果が高いです。「アクアタワー」の打たせ湯もマッサージ効果が期待できますね。
逆に、お薦めしないのは「浴室の重要度が低い」という人ですね。
「良い浴室はしたいけど、予算的に厳しい」というのは現実あり得ます。
全面改装だと「キッチンを優先させたい、無垢フローリングにしたい」とかもありますから。なので予算に余裕がなければ、サザナにグレードを落とすのもアリですね。
まとめ
最後にまとめると、
- LIXIL スパージュの割引率は45%OFF前後が多い
- 割引しやすい工務店に値段交渉する
- 商品代ではなく、あくまでも合計金額が一番重要
という感じです。
スパージュは説明が要らないぐらい、高品質なお風呂です。
なので、あとは信頼できる業者が見つかれば問題なし。
業者比較は面倒ですが、相見積もりは本当に重要ですよ。
1年で70000回以上読まれてる記事です
安くリフォームする方法とは?
ちなみに、見積もりして「はい、お願いします」ではダメで、こっちの予算に合わせてもらう工夫が必要なんですよ。この前提を間違っている人が意外と多いです。
リフォーム業歴12年でわかった、見積もり金額を30%OFFにする方法
リフォームで失敗するパターンとは?
「家が綺麗になって快適、リフォームして良かった!」という声はよく耳にしますが、リフォームで失敗した理由を分析した、という記事が少なかったので書いてみました。
リフォームで失敗するパターンとは?800件以上の工事を経験した結果