永山
永山
こんにちは、永山です!

僕はこれまでリフォーム業歴12年で、800件以上の現場を経験してきました。特に間取り変更があるような全面リフォームを得意としています。キッチンを100台以上は販売した経験もあるので、Vスタイルの率直な意見をお話しします。(ちなみに、微妙な部分も正直に書いています)

まず、この記事を読んでるということは、

Vスタイルの評判って実際どうなの?安心して選んでいいの?」

という疑問があると思います。ネットで検索すると苦情やトラブルといった悪い口コミ(悪評)もありますしね。

まず大前提として商品を良い悪いの二択では評価できないという事実があります。どれだけ有名な商品でも「Aさんは絶賛してるけど、Bさんには微妙・・」というのはよくある話ですよね。

例えば、食べログで4点と評判の良いイタリアンのお店に行っても「パスタがあまり美味しくなかった」と感じることがあるように、システムキッチンも「使う人の性格、料理の頻度、調理器具やストック品の量、掃除の頻度や方法、予算、家の間取り」によって評価が変わる訳ですね。

ですが現実問題として、自分と同じ人間は存在しないので、あらゆるキッチンの評判や口コミは参考材料の一要素でしか使えません。つまり評判が良いキッチンを選んだとしても、

永山
永山
お客さんによって満足度は違うよ

ということ。

なので、この記事にVスタイルの口コミを掲載してますが、キッチンを選ぶときは他人の口コミを鵜呑みにせず「自分自身の基準(価値観や利便性)」で良い悪いを判断してください。

具体的には、

  1. キッチンを選ぶ基準を明確にする
  2. 複数のメーカー、キッチンを比較する
  3. 消去法で自分に合ったキッチンを選ぶ

といった感じですね。(リフォーム業者の選び方は、また後でお話しします)

では早速、「Vスタイルを選ぶべきか」という疑問について。僕個人の意見は、

永山
永山
金額が安いのに、機能的にもソツがないキッチン

なので「予算を限界まで抑えたい人」には最有力の一つだと断言できます。

逆にいうと「毎日使うから最高のキッチンにしたい」という品質が最優先の人には不向きかなと。その理由も含めて、まずはVスタイルの全体像から順番にお話しします。




Vスタイルの特徴|基本性能

PanasonicリビングステーションVスタイル評判口コミ

(引用:Panasonic)

Vスタイルの全体像として、以下の3つを解説します。

  1. Vスタイルの特徴
  2. ラクシーナとの違い
  3. インターネットの口コミ

Vスタイルのメリット

Vスタイルのメリット

VスタイルはPanasonicの商品で、低価格帯のキッチンとして発売されました。予算を抑えた商品だけあって、シンプルな構造。欲しい機能があればオプションで追加していくスタイルです。

予算の割に掃除のしやすい設計になってますが、ゆっくり引き出しが閉まる「ソフトクローズ」が標準装備ではないので注意してください。予算があれば「ほっとクリーンフード」や「スキマレスシンク」などは、ぜひ追加したい機能です。奥行60センチのキャビネットを選べたりと、リフォーム対応できるのも嬉しい特徴です。

そして、質の割に「圧倒的に値段が安い」こともあり

永山
永山
Vスタイルでも十分じゃない?

とVスタイルを選ぶ人も多いです。

Vスタイルは機能的に問題もなく、費用も格段と安い。
ですがオプションを増やすと定価が高くなるので、割引率も重要になってきます。
なので「少しでも安くしたい!」という人は、業者選びにも注意してください。

【参考】パナソニック、Vスタイルの値引き率は?【70%OFFでも高額になる理由】

2.Vスタイルとラクシーナの違い

ここまで話を聞くと「ラクシーナにする必要はないかな?」と思われるかもしれません。実際オプションで選べる機能も似てるので、迷う人が多いです。(値引き率も近いし)

一番大きな違いとしては、

  • キャビネットの割り付けの違い(ラクシーナは3段・Vスタイルは2段)
  • 開き戸の選択の有無(Vスタイルは選べる)

といった点ですね。

限界まで金額を下げるとしたら、Vスタイルのほうがダウングレードしやすいので、Vスタイルで機能的に問題がなければVスタイルのままでも良いと思います。

とはいえ、実際ショールームに行って実物を見ると、

永山
永山
う~ん、やっぱラクシーナにしたいかも。

と悩むケースは多いです。
基本的にショールームに行くと、80%の人は定価が上がります。
(メーカーの立場からすると、グレードを上げて増しいですからね)

なので「絶対予算は上げたくない!」という人は、あえてショールームに行かないのも一つの策かもしれません。(苦肉の策)

Vスタイルでの補助金、助成金

Vスタイルでの補助金,助成金

水回り設備の交換は、「リフォーム補助金の対象になることが多い」です。例えばトイレ、お風呂に手すりを設置する。洗面所の段差をなくすなど、バリアフリー設計にすると「介護保険の補助金」。キッチンを節水水栓にする、給湯器をエコジョーズに交換することで「省エネ関連のリフォーム補助金」をもらえる可能性もあります。

市町村独自の補助金があるので、依頼する業者に相談してみてください。そして国が実施する2024年のリフォーム補助金も確認しておきましょう。

2024年のリフォーム補助金(助成金)

知っておきたい、リフォーム補助金は大きく分けてこの3つです。

  • 住宅省エネ2024キャンペーン
  • 介護保険リフォーム
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業

住宅省エネキャンペーンは「予算上限が決まってる」ので注意してください。では順番に解説します。

内容は簡潔に書いてます。重要なのは具体的に知ることではなく、全体の概要を理解すること。補助金の存在だけ知っていれば、あとは依頼する業者に任せるほうがスムーズに申請できます。

住宅省エネ2024キャンペーン

住宅省エネ2024キャンペーンは具体的に4つの制度に分かれています。

子育て支援事業 既存住宅の省エネ改修 上限30万/戸
窓リノベ事業 高断熱性能の窓を設置 上限200万/戸
給湯器エネ事業 高効率給湯器の導入 8万~18万/台
賃貸給湯器エネ事業 高効率給湯器の導入 5万~7万/台

名前の通り「省エネリフォーム」をすると補助金の対象になります。具体的には、

  • 断熱リフォーム(断熱窓、断熱材など)
  • 省エネ給湯器交換(エコジョーズ、エコキュート、エネファームなど)

などを工事すれば良いです。「給湯器や窓交換だけでも申請できる」ので、使いやすい補助金ですね。そして窓リノベ事業は最大200万まで補助されるので、全面リノベーションする人はさらにお得に工事できます。

住宅省エネ補助金の申請は「施工業者が行う」ので、依頼する業者さんと相談しながらリフォーム内容を決めるのがお薦めです。

介護保険リフォーム

介護保険リフォームは「高齢者・障がいのある方」を対象にした補助金です。自己負担が少ないお得な補助金ですが、知らない方もいるので紹介しておきますね。

  • 上限額:住宅改修費限度額20万円から、自己負担1~3割を除いた金額(最大18万円)
  • 受給対象者:「要介護」もしくは「要支援」認定を受けてること
  • 補助金給付方法:基本は工事完了後に保険金が給付される

事前の申請は基本的に「ケアマネージャーによるケアプラン作成」が必要です。申請が許可されないと工事着工できないので注意。保険工事の内容は「手すり設置・段差解消・扉交換・トイレ交換(和式から様式)・その他不随する工事」が対象ですが、詳しくは市町村の介護保険制度を確認してくださいね。

長期優良住宅化リフォーム推進事業

この補助金は国、国土交通省が実施してる補助金です。

リフォーム内容によって「最大100万か最大200万」の補助金を受けられるので、フルリフォームを検討してるなら使わない手はないです。具体的には以下のとおり。

  • 長期優良住宅認定の基準を満たすと、最大200万円
  • 一定の性能確保を満たすと、最大100万円

ただし注意点として「事前に事業者から申請」する必要があります。(補助金の申請実績が多い住友不動産なら安心ですが、変な会社に依頼すると申請漏れなどのリスクもあります)

補助金を受ける条件には、

  1. インスペクション(現況調査)の実施
  2. リフォーム後に一定性能基準を満たすこと
  3. リフォーム履歴と維持保全計画の作成

と3つありますが、基本的には信頼できる業者に依頼しておけば問題ありません。

ちなみに長期優良住宅に認定され一定の条件を満たすと、固定資産税の軽減措置が受けられる場合もあります。

ここで紹介した3つの補助金以外にも市町村独自で給付してもらえる補助金もあるので、必ず依頼する業者に確認しておきましょう。




Vスタイルの良い口コミ、評判

Vスタイルの良かった口コミ

利用者の口コミほど頼りになる情報はない」という意見もあるので、ネットにある口コミを掲載しておきます。

今までのキッチンは壁についているタイプでして、1人さみしく食事の支度などを行っていました。しかし、対面式にリフォームしてから家族と会話しながら食事の支度ができ、娘も良く手伝ってくれるようになりました。Panasonic製のリビングステーション Vスタイルは収納がとても優秀でスライド式の2段収納のおかげで調理中にバタバタせずに済むのが嬉しいですね。1番お安いとちょっと甘く見ていました。ただ、キャビネットの耐久性があるのかが気になるので丈夫なものを選べばよかったかななんて今更思ってしまいました。でも概ね満足です。引用:リノコ

今まで住んでいた戸建てを賃貸として使えるようにしようかと思い、キッチンをリフォームすることにしました。シンプルだけど使いやすい物がいいと思い、探しているとお手頃価格でVStyleが出ていたのでこちらを選択しました。シンプルと言っても選び方によってはグレード高いものになるのでコンロはPanasonicの強みとも言っていい三口IHのトリプルワイドにしました。きっと並んで料理する方や同時に調理する方にとってはかなりオススメになると教えていただきました。また、レンジフードはエコナビ付きで簡単に洗えるものにしました。とても快適なキッチンになったかと思います。スタッフさんも気さくな方でまた今後何かあればお願いしたいです。引用:リノコ

子どもも生まれて引っ越すことが決まったのですが、その引越し先のキッチンに汚れが溜まっているのと使いにくそうだと妻に言われたのでリフォームすることになりました。子どもがいるのでこれからの事も考えてシンプルなものにしました。ちょっと悩みましたが、これで充分だと思います。以前のキッチンは開くタイプの収納扉で、これだとつらそうだと思っていたのですが標準仕様でスライドがついていたのでそれだけで決まりでした。他にもPanasonicの使いやすさは別でも感じているのでキッチンになってもそれは変わらず子どもの成長に合わせた使いかたができそうなので今からでも楽しみです。引用:リノコ

今回、キッチンをリフォームするに当たって、パナソニックのリビングステーションのVスタイルを選んだのはやはり横に並んだ3口コンロです。実際に使ってみて、その使いやすさを実感中。コンロの手前にお皿が置けるくらいのスペースがあるのですが、そのスペースもコンロ3つ分。うちは3人家族なので、全員のお皿を出して、すぐに盛り付けられて便利です。以前のキッチンでは、2人分先に準備して後から私が食卓に加わっていたのですが、Vスタイルにしてからは、家族全員で「いただきます」ができるようになりました。引用:リノコ

パナのキッチンにしては、その特色がちょっと弱いかな。デザインも、設備も、収納も。パッとするものがない。ただ、安価でシンプルで良いものを持ちたい人にはぴったり。我が家は、つなぎ目の錆が怖かったので、シンクもワークトップも人大のものにアップしました。質感から扉も、少しグレードアップ。水栓も、スゴピカのものにしました。レンジフードや加熱機器は普通のものです。シンプルですが、使い勝手は悪くなくチープな感じもないので満足してます。引用:リノコ

Vスタイルの悪い口コミ、評判

Vスタイルの悪かった口コミ

現時点では、悪い口コミは見つかりませんでした。

Vスタイルの新しい口コミ、評判

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ネットを検索した限り、事実として良い口コミが多かったです。

一個一個の口コミを吟味してもあまり意味がないので、共通点だけいうとキッチンを選ぶ基準が明確な人」は商品選びが上手くいっている、というのが僕の意見です。

選ぶ基準が曖昧な人ほど、値引き額に流されて「安かろう悪かろう」の商品を選びがち。

なので口コミに左右されず、実際に業者に相談しつつ、自分の基準(価値観)で商品を選定する意識が重要になってきます。

Vスタイルの評判まとめ

最後にまとめると「商品単体で良い悪いは判断できない」という前提を踏まえた上で、

  • Panasonicの低価格帯のキッチンとして発売
  • 奥行60センチ仕様があり、リフォーム対応しやすい
  • 欲しい機能だけをオプションで追加して金額調整できる

という特徴は「予算を限界まで抑えたい人」と相性が良いです。なので予算度外視で最高キッチンにしたい人でなければ、Vスタイルはお薦めの商品です。

あとはショールームで実物に触れて、実際に体感した印象から自分の基準でキッチンを選ぶのが大切です。

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