リフォーム業歴は12年で、これまで800件以上の現場を経験してきました。
これからお話しするのは、
- 古い食器棚を使ってて使いにくい
- 使いやすい機能的な食器棚に変えたい
といった「カップボード設置の費用」についてです。
まず前提として、工務店よって見積もり金額は違うのだけ覚えておいてください。商品の仕入れ値や人件費、会社の利益率も変わるので当然といえば当然です。
ですが僕自身リフォーム経営、営業経験の中で商社やメーカー、業界内の知り合いも多いので、ここでの話は実際それほど誤差はないと思います。
では結論をいうと、カップボードの設置は市販品だと2万円ぐらい。メーカー商品だと、5万円ぐらいは最低でもかかります。もちろん、カップボードのサイズ、グレードで金額も変わってきますけどね。
それでは、具体的にお話ししていきます。
カップボード、市販品とメーカー品の違い
- 市販品 → 置き型
- メーカー品 → 固定型
一概に言えませんが、市販品とメーカー品では置き型か固定型かの違いがあります。市販品の多くは置き型で、購入すればそのまま床に置いて使えます。ですがキッチンメーカーのカップボードは、壁にビス固定がほとんどですね。
なので、壁に下地補強する工事が必要になります。メーカー品は商品代も高いですが、取り付け施工費がプラスでかかってきます。商品自体も金額が高い分、市販品より性能が高いケースが多いですね。
具体的にいうと、扉の面材がシートで巻き込まれていて、めくれにくい。引き出しのレールや扉の丁番が壊れにくい。耐震ラッチが付いてる、とかですね。
カップボードの取り付け、工事内容
Before
ではカップボードを交換していきます。これは古い食器棚で、見た目もダサいし扉もガタついています。
After
新しいカップボードに交換しました。食器棚はトールタイプで、家電収納も一体になっていますね。
家電収納の下台はキャスター付きで前方に引き出しできます。サイズは幅120センチで、3人~4人家族なら丁度良い大きさですね。
こちらは下台だけのベースキャビネットタイプ。独身の方や2人住まいなら、このタイプでも良いですね。
下台だけなので、壁固定の必要性もそれほどありません。(もちろん、壁に固定するのが安心ですけどね)
最後は、セパレートタイプのカップボード。上は吊り戸なので、壁の下地補強は必ず必要です。真ん中が空いてるので、自由に物を置けるのも良いですね。
カップボードの取り付けは自分でできる?
カップボードの取り付けは壁にビスで固定するだけ。つまり耐久度のある壁(木下地)であればビスで打ち込むだけなので、DIYでも取り付けできます。
ですが一般的には壁の下地は「プラスターボードと呼ばれる弱い壁」なので、木下地に変える必要があります。その場合はDIYでなく、リフォーム業者に依頼しないと現実的には厳しいです。
カップボードの取り付け費用の見積もり
カップボードの設置、見積もりはこんな感じです。
項目 | 詳細 | 金額 |
---|---|---|
商品代 | カップボードW1200・トールタイプ | 120,000円 | 大工工事 | 壁下地、カップボード取り付け | 40,000円 |
諸経費 | 交通費、駐車場代 | 5,000円 |
これを合計すると、16万5千円です。
メーカー品のカップボードは、5万~20万円ぐらいと幅があります。もちろん高級グレードだと50万円とかもありますし、取り付け費も高くなります。(高級品だと施工リスクも高いので、メーカー施工の場合が多いです)
搬入費用がかかる場合があるので、色んな業者に見積もりするのが良いですね。
カップボード取り付けのまとめ
最後にまとめると、
- カップボードの商品代は、5万~20万円ぐらい
- カップボードの設置費用は、2万~5万円ぐらい
- 下地補強の有無、サイズやグレードで取り付け施工費も変わる
という感じです。
それほど質にこだわらないなら、市販品のほうが安上がりです。メーカー品を選ぶなら、複数の業者で見積もりするのが良いですね。
カップボード単品だと割高なので、キッチン交換のタイミングがお薦めです。
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