リフォーム業歴は12年で、これまで800件以上の現場を経験してきました。
これからお話しするのは、
- たまに雨漏れする箇所がある
- 瓦が部分的にめくれてるのかも
- 屋根瓦の張り替えは高いのかな
といった「瓦の張り替え費用」についてです。
まず前提として、工務店よって見積もり金額は違うのだけ覚えておいてください。
商品の仕入れ値や人件費、会社の利益率も変わるので当然といえば当然です。
ですが僕自身リフォーム経営、営業経験の中で商社やメーカー、業界内の知り合いも多いので、ここでの話は実際それほど誤差はないと思います。
では結論をいうと、瓦張り替え50㎡で100万~180万円ぐらいします。
もちろん、足場の有無や屋根形状で金額も変わりますけどね。
それでは、具体的にお話ししていきます。
屋根瓦葺き替えの注意点
まず瓦は張り替えないといけないのか、という疑問について。
良く使われてる陶器瓦は、耐水性が良いですが衝撃で割れるケースも多いです。
例えば台風で、異物が飛んできて破損。
気づかないうちに割れていて、雨漏れすることもありますね。
他にも土葺きで瓦を固定してる場合は、瓦がずれることもあります。
ずれると土が丸見えの状態なので、雨水が浸入していきます。
もちろん、部分的に瓦を補修することもできます。
ですが昔ながらの「土葺き&陶器瓦」は重量があるので家の耐震強度を考えると微妙。
最近では、重量を軽くした「軽量屋根材」を使うことが多いです。
土葺きを板材にして釘で固定、そして軽量屋根材を使う。
そうすることで、屋根が台風などで飛びにくく、耐震性も良くなります。
そのほか、工事の注意点として、
- 足場が必要か
- 雨樋の交換が必要か
で金額が大きく違います。
足場が必要か
「2m以上での高所作業」は足場などの安全策が必要です。
平屋でも3mぐらいの高さなので、足場代は基本的にかかります。
ですが狭小地など足場が組み立てれないこともあります。
その場合は、「安全帯(ベルト型・ハーネス型)」を使い作業をします。
足場を使わないので、結果として安くなるケースもありますね。
雨樋の交換が必要か
同じ厚みの屋根材を張り替えるなら、基本的に雨樋の交換は必要ありません。
ですが、雨樋も屋根材と同じように年月が経てば劣化します。
なので屋根の張り替えと同じタイミングで交換するのがお薦めです。
後で雨樋だけを交換するなんて非効率ですからね。
結果的に、2度手間になり高額な費用がかかるケースも多いです。
屋根瓦葺き替え、工事のイメージ
Before
ここからは工事のイメージ。
年月の経った瓦は、若干の色あせやコケがついてたりします。
他にも、部分的にヒビ割れしてるケースもあります。
After
同じ陶器瓦に張り替えるのもありですが、耐震性を考えると軽量瓦などを使うのが良いですね。
樹脂繊維なども使った割れにくくて軽い「ケイミューのルーガ雅・鉄平」は人気があります。
こちらは黒色でなく、濃い茶色ですね。
平屋はもちろん、2階建てでも色の違いで家の印象は変わってきます。
屋根瓦葺き替え、工事期間
- 足場の組み立て
- 古い瓦、土の撤去
- 構造用合板張り
- 防水ルーフィング張り替え
- 新しい瓦の葺き替え
- 足場の撤去
という流れです。
足場の有無は、屋根勾配や現場状況で変わります。
作業人数で日数は変わりますが、4日~6日ほどで完成です。
屋根瓦葺き替えの見積もり費用
瓦の葺き替え、見積もりはこんな感じです。
おおよそ50㎡ほどの屋根サイズをイメージしてます。
項目 | 詳細 | 金額 |
---|---|---|
仮設工事 | 足場組立 | 200,000円 | 屋根工事 | 既存屋根撤去 | 175,000円 | 〃 | 構造用合板張り | 175,000円 | 〃 | ルーガ雅張り | 600,000円 | 〃 | 防水ルーフィング張り | 60,000円 |
廃材処分費 | 廃材処分、運搬など | 120,000円 |
諸経費 | 交通費、駐車場代 | 100,000円 |
これを合計すると、143万円です。
まとめ
最後にまとめると、
- 瓦張り替えの費用は、100万~180万円ぐらい
- 工事期間は、4日~6日ぐらい
- 足場や雨樋の交換が必要かで金額が変わる
という感じです。
屋根は高所での作業なので、リスクは当然あります。
そのため内装に比べて、業者で人件費が大きく違う傾向があります。
なので相見積もりして、金額が妥当か調べてから依頼しましょう。
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