
僕はこれまでリフォーム業歴12年で、800件以上の現場を経験してきました。28歳で独立し、以前はリノコの登録施工店にも加盟していました。
なので「業者側の視点」もいれつつ、リノコの率直な意見をお話ししていきます。
まず、この記事を読んでるということは、
「リノコの評判って実際どうなの?安心して依頼できるの?」
という疑問があると思います。ネットで検索すると苦情やトラブルといった悪い口コミ(悪評)もありますしね。
まず大前提として『会社を良い悪いの二択では評価できない』という事実があります。どれだけ有名な会社でも「Aさんは絶賛してるけど、Bさんには微妙・・」というのはよくある話ですよね。
例えば、食べログで4点と評判の良いイタリアンのお店に行っても「パスタがあまり美味しくなかった」と感じることがあるように、リフォームも「会社とお客さん、担当者が誰で、職人は誰がくるか、工事内容、家の状況はどうなのか」という関係性によって評価が変わる訳ですね。
ですが現実問題として、リフォームは同じ条件で工事することは2度とないので、あらゆる会社の評判や口コミは参考材料の一要素でしか使えません。
なので、この記事にリノコの口コミを掲載してますが、リフォーム会社を選ぶときは他人の口コミを鵜呑みにせず「自分自身の基準(価値観)」で良い悪いを判断してください。
具体的には、
- 業者を選ぶ基準を明確にする
- 複数の業者に相談する
- 消去法で自分に合った会社を選ぶ
といった感じですね。(あとで詳しく解説します)
では早速、「リノコに見積もり相談すべきか」という疑問について。僕個人の意見は、適正価格でリフォームを検討しているなら、

といえます。
「適正価格?それは、当たり前やろ」という声もあると思いますが、その疑問も含めて、まずはリノコの全体像から順番にお話しします。
リノコの特徴|会社概要
会社名 | 株式会社じげん (ZIGExN Co., Ltd.) |
---|---|
設立 | 2006年6月1日 |
代表取締役社長 | 平尾 丈 |
資本金 | 125百万円(2023年3月31日時点) |
本社 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-4-8 |
電話番号 | フリーダイヤル:0120-929-609 |
ホームページ | https://www.renoco.jp/ |
※リノコ運営のセカイエは破産し、リショップナビ運営のじげんに移行しています。
リノコは、セカイエ株式会社株式会社じげんが運営するリフォーム会社紹介サイトです。見やすく操作しやすいウェブサイトからもわかるようにインターネット・ITのスキルが高い会社。インターネットの力を駆使することで、地元の工務店と顧客を繋げる役割を果たしています。2008年に創業してから累計で100万件を超える利用者がおり、第三者機関による調査でも5部門でリフォームサイトNO.1という評価を得ています。
・・って少しダラダラ書きましたが、
特徴に関しては「リノコの公式サイトに丁寧に書いてあるよ!」って感じなので、僕自身が大事だと思う点を2つピックアップしました。
リノコのメリット
工事費込みの価格設定
まず競合のリフォームサイトと一番違うのは全国統一の定額制を採用している点。
まず前提としてリフォームは「家の状況・工事内容」の組み合わせで金額が決まります。なので「現場の下見をしないと金額がわからない」というのが業界の常識です。
ですが金額が不透明だとお客さんは不安になる。A社は70万なのに、B社は120万とかだと「何が正しいのかわからない」と心配になるのは当然です。
なのでリノコは工事費込みの価格にすることで、お客さんの不安を軽減し、安心して見積もりできる仕組みにしています。
具体的には、
- 壁紙の張替え30㎡までで、39,000円
- トイレの交換、TOTOのピュアレストQRで86,000円
- キッチンの交換、クリナップのラクエラ210cmで491,000円
といった工事費込み・税込の価格設定をしています。
事前に金額がわかるので、後は工事の問題がないかを登録施工店が確認する、という感じですね。
ただし全ての工事を定額制にしてる訳ではなくクロス張り替え、トイレ交換といった金額を統一化しやすい内容が工事費込みで価格設定されています。逆に部屋の壁を撤去する、和室を洋室にする、といった不確定要素が大きい工事は「金額の統一化が難しい」というのが事実。
なので工事内容によっては「現場調査しないと金額がわからない」という状態です。
金額だけの話をすると「複雑な工事、規模の大きい工事」であればリノコだけでなく、他の紹介サイトを利用するのも一つの選択肢だと思います。見積もりする会社を分散させることで客観的に見積もりを評価できるので、業者選びが失敗しにくくなります。
第三者機関の役割
リフォームは工務店と直接コンタクトとらず、第三者機関を挟むことによる大きなメリットがあります。それは「質の低い業者をフィルタリングできる」という機能です。
- 下見に来たのに、業者と連絡が取れなくなった
- 最初は好感をもてたのに、途中から打ち合わせが雑になった
という業者は結構います。
新聞広告、テレビCMしてても微妙な会社があるので、正直いって業者選びは運の要素が強いです。
リノコを利用したから業者の質が高い、という訳ではありませんが、少なくともお客さんからクレームがある質の低い業者はリノコから登録解除されます。相見積もりは重要といいますが、その前提として質の高い会社を比較するのが重要。(質の低い業者を比較しても仕方ないですからね)その手段として、

と、リフォーム業を経営してる僕の立場でも普通に思いますね。
リノコの口コミ
「利用者の口コミほど頼りになる情報はない」という意見もあるので、ネットにある口コミを掲載しておきます。
※引用元は、以下のサイトです。
(マンションコミュニティ)https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/578508/2/
(yahoo不動産)https://realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/14127910059/
(googleの口コミ)
9月にトイレのリフォームをした者です。値段は見積もり通りですが、下請け業者が工事します。良い業者さんに当たれば良いのですが、うちの場合は業者さんの仕事が適当で床が剥がれてしまいました。直しを頼んだらまた適当に直したので、リノコ本社に人を変えてやり直してくれとお願いしましたが、担当業者は変更出来ないと一点張り。なんかすごい頭に来ました。だってそんな業者さん信頼出来ないでしょ?!(笑)頼まれてもリノコでリフォームなんかしてやりません!!!
去年リノコで壁紙の張替えをお願いしましたが
はっきり言って後悔しています。
1.張替え後、家中がノリだらけにされた
2.壁紙のはがれが10箇所以上
3.空気が入っているところが数え切れないほどあった
4.天井は壁紙がよれているところが3箇所
5.目線が低い場所や普段見えないところの壁は手抜き(ぐちゃぐちゃです)
6.1年保障とのことで手直ししてもらいましたがまったくきれいにならない
7.施工後、海外の電話番号から何度も営業メールを送ってくる壁紙のリフォームをしてからもうすぐ1年ですが
手直ししてもらっても意味がないとわかったので
手直しは希望していませんが、あまりにも惨めな壁になったので
近い将来別の業者に張替えをしてもらおうと思っています。私の場合はリノコは「安かろう悪かろう」です。
お金を返してほしいくらいです。
今回、トイレとシステムキッチンのリフォームをしましたが、当初は4社の相見積もりの結果、価格が断然安かった、リノコに決めました。
金額が安い分、施工品質が不安でしたが、非常に丁寧な仕事で出来上がりは満足です。
トイレはパナソニック新型アラウーノが良かったのですが、安いNEWアラウーノVにしました。でも、流す水の量も少なく、汚れも付きにくいトイレで満足してます。
システムキッチンはリクシルのアレスタで、レンジフードはよごれんフードにした分、電動オートダウンウォール希望でしたが予算の都合で手動のダウンウォールにしました。
収納も沢山入り、使い勝手も良く高い買い物でしたが、非常に満足してます。
シンクはWサポートシンクにくるりん排水口です。
サイトで初めてリノコさんを知りました。襖、畳、クロスの工事でしたが、下見に来られた業者さんの経験がとても豊富で的確なアドバイスもありとても信頼できました。後日直ぐにリノコさんから見積もり金額が提示され、金額がとても安いので、すごく助かりました。工事も丁寧で仕上がりは大満足です。クロスの場合はメーカー名、品番があるので他の業者さんと比較するのは比較的簡単です。少しでも安く仕上げたいと思うのであれば、リノコさんへ見積もり依頼をするのをオススメします。
事実として良い口コミもあれば、悪い口コミもあります。リノコは100万件以上も実績があるので、色んな意見があるでしょう。全員が良い口コミだと印象操作されてるのか?と逆に不安になります。
一個一個の口コミを吟味してもあまり意味がないので、共通点だけいうと「担当者とお客さんの関係性で満足度は大きく変わる」というのが僕の意見です。
最初に会社単体だけを評価できない、といいましたが「会社とお客さんの関係」よりも「担当者とお客さんの関係」のほうが影響は大きいと僕は考えています。これは、完成された形ある商品を売るのと違う、リフォームならではの事情。一般的にどのリフォーム業者でも同じことが言えると思います。
なので口コミに左右されず、実際に業者に相談しつつ、自分の基準(価値観)で業者を選定する意識が重要になってきます。
リノコの評判まとめ
最後にまとめると「会社単体で良い悪いは判断できない」という前提を踏まえた上で、
- 工事費込みの価格設定
- 第三者機関の役割
という特徴は適正価格でリフォームしたい人と相性が良いです。なので、高い金額を請求されるリスクを避けたい人なら、リノコは見積もり相談する業者としてお薦めです。
あとは担当者と直接話をして、実際に体感した印象から 『自分の基準』で業者を選ぶのが大切です。
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安くリフォームする方法とは?
ちなみに、見積もりして「はい、お願いします」ではダメで、こっちの予算に合わせてもらう工夫が必要なんですよ。この前提を間違っている人が意外と多いです。
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リフォームで失敗するパターンとは?
「家が綺麗になって快適、リフォームして良かった!」という声はよく耳にしますが、リフォームで失敗した理由を分析した、という記事が少なかったので書いてみました。
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