リフォーム業歴は12年で、これまで800件以上の現場を経験してきました。
これからお話しするのは、
- いつの間にか、巾木が傷んでる
- ペットがいたずらして巾木がボロボロ
といった「巾木交換の費用」についてです。
まず前提として、工務店よって見積もり金額は違うのだけ覚えておいてください。商品の仕入れ値や人件費、会社の利益率も変わるので当然といえば当然です。
ですが僕自身リフォーム経営、営業経験の中で商社やメーカー、業界内の知り合いも多いので、ここでの話は実際それほど誤差はないと思います。
では結論をいうと、巾木の交換は3万~5万円ぐらいかかります。もちろん、巾木の張り替える量にもよりますけどね。
それでは、具体的に話していきます。
巾木の種類|マンションでコンクリートの場合
まず、条件をすり合わせしておきましょう。
巾木は大きく分けて、この2種類があります。
- 木巾木
- ソフト巾木
木製かビニール樹脂製かの違いですね。形が違ったり、色のバリエーションも違います。
基本は今と同じ素材に張り替えることが多いです。ですが、デザインや掃除のしやすさ、「何を優先するか」で使う材料も変わります。
断面をみると、巾木の厚みが違いますよね。「ソフト巾木は薄い」ので単純にホコリが溜まりにくい。
でも、「凹凸がある木巾木」のほうが高級感があります。こんな感じで、何を優先するかで巾木を選んでください。
マンションで壁がコンクリートの場合は「釘がきかない」ので、樹脂製のソフト巾木を張ってるケースが多いです。
巾木交換、工事のイメージ
実は巾木の色を変えるだけで、少し部屋の印象は変わります。なので、まずは順番にみていきます。
巾木と床材の色が同じパターン
巾木を床のフローリングと合わせてみました。メリハリがないので、相性はそれほど良くありませんね。
巾木と建具の色が同じ
床と壁にメリハリが出て、モダンな印象になりますね。建具や窓枠と合わせるのは、一番合わせやすいですよ。
巾木と壁の色が同じ
壁のクロスと同じ白系にしてみました。シンプルにするなら、このパターンですね。巾木の存在感をなくすことで、部屋がスッキリして見えます。
巾木交換の工事期間
- 巾木をとる
- 新しい巾木をカットする
- 巾木を取り付けする
という流れです。
丁寧に取らないと、壁が傷付くので慎重に作業をします。工事期間は、6畳であれば半日もあれば終わります。
巾木交換 自分でDIYするケース
巾木交換は木巾木だと、電気工具(丸ノコやフィニッシュ)が必要なので、DIYは厳しいかなと。ただしソフト巾木は、カッターと専用のボンドがあれば貼れるので器用な人なら自分で交換できます。
専用ボンドは速乾ボンドを使ってください。ソフト巾木本体と壁際にも速乾ボンドを塗り、オープンタイム(10分~30分放置)してから接着します。速乾ボンドは掃除が面倒なので、周りが汚れないようにだけ注意してください。
DIYなら職人の手間がいらず、速乾ボンドとソフト巾木代だけ。少ない量なら1万円以下で済むのでお得ですよね。
巾木交換 業者の見積もり費用
巾木交換、6畳の見積もりはこんな感じです。
項目 | 詳細 | 金額 |
---|---|---|
商品代 | 木巾木 | 5,000円 | 大工工事 | 木巾木張り替え | 25,000円 |
諸経費 | 交通費、駐車場代、廃材処分費など | 8,000円 |
これを合計すると、3万8千円です。木巾木よりソフト巾木のほうが少し安くなります。
ちなみに木巾木の交換は大工工事なので、同時に床張替えもお薦めですね。
ソフト巾木だと内装工事なので、壁紙の張り替えと同じタイミングが良いですよ。
巾木交換費用のまとめ
最後にまとめると、
- 巾木交換の費用は、3万~5万円ぐらい
- 工事期間は、半日~1日あれば完成
- 巾木の色で、部屋の雰囲気が変わる
という感じです。
巾木の色と素材で部屋の雰囲気も違ってきます。なので床材だけでなく、巾木の色も意識しましょうね。
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