リフォーム業歴は12年で、これまで800件以上の現場を経験してきました。
これからお話しするのは、
- クリナップのラクエラにしようか悩んでいる
- ラクエラってどれぐらい安くなるの?
- ラクエラの最安値(激安)を知りたい
という「ラクエラの値引き率」についてです。
前提として、工務店によって値引き率、仕入れの掛け率は大きく違います。
ですが僕自身リフォーム経営、営業経験の中で商社やメーカー、業界内の知り合いも多いので、ここでの話は実際それほど誤差はないと思います。
まず最初に結論をいうと、ラクエラの値引き率目安は「60%OFF前後」です。
工務店のキャンペーン時期を狙うと、70%値引きも難しくありません。
とはいえ、値引き率だけを追って、逆に高値を掴んでしまう人もいるんですよね。
それでは、具体的にお話しをしていきます。
ラクエラの割引きが、工務店で大きく違う理由
視点をあげて「どのような仕組みで商品が家に届くか」を理解するのは重要です。
この構造を理解することで、効果的に値段交渉ができるからです。
基本的には、メーカーから直接購入するケースは少ないです。
販売店でもあるニトリのキッチンとった例外もありますけどね。
通常は、顧客と工務店が契約し、商社を経由してメーカー商品を仕入れます。
なので、普通に考えても「工務店と商社の利益がプラスされる」という訳。
もちろん、配送や発注業務を代わりにしてくれるので妥当なマージンですが。
とはいえ「無駄に関係する人が多い」と、その分金額が高くなってしまいますよね。
例えば、以下のようなケース。
商社とメーカーに取引がない場合は、取引ある商社を1社入れて商品を仕入れます。
他にも工務店が直接仕入れず、下請け業者が仕入れるケースもあります。
なぜなら工事の段取り的に、そのほうが都合良い場合もありますからね。
こちらとしては、どんな経由でも良いから安くしてくれたらオッケー。
ですが、あまりに関係する人が多いと「下げ幅が少なく値引きが難しい」のが事実
ラクエラの施工事例がそもそも少ない場合は、構造的な仕組みが原因かもしれません。
最初からラクエラの実績が多い工務店に、値引き交渉するのが合理的といえます。
ラクエラが70%OFFでも安くならない理由
例えラクエラの値引き交渉が上手くいっても、合計金額が高ければ意味がありません。
リフォームの金額は、「商品代+工事費+諸経費」で決まります。
なのに、商品の値引きだけに視点がいきすぎてる人が意外と多いです。
極論をいうと、工務店は「釣り」で商品代を安くしてるケースが大半。
新聞に入ってるチラシをみれば一目瞭然ですよね。
「ラクエラ70%OFF、台数限定」みたいなチラシ。なのに工事費は極端に高い、とか。
(見積もりしてもらわないとわからないから、話だけは進んでしまう)
もちろん、中には「工事費も安くて、全体の金額も安かった!」
というケースもあるので余計に意味がわからなくなるんですけどね。
何が言いたいかというと、「合計金額が全てだよね」、という話。
木を見て森を見ず、じゃないけど手段が目的になってしまうのは避けたいですね。
商品本体は安いけど「オプションは定価のまま」なんて場合もあります。
比較するのは面倒ですが、リフォームで相見積もりは必須ですね。
ラクエラをお薦めする人、お薦めしない人
ラクエラの良さは圧倒的なコストパフォーマンスです。
割引率も高いので、オプションを足しても予算を抑えるのが良いですね。
価格が安く需要も多いので、どの工務店も施工実績が豊富。
なので、相見積もりをしやすいのもメリットです
(結果的に予算を抑えることに繋がるので)
あと嬉しいのが扉カラーが増えたことですね。
古い鉄を表現したヴィンテージカラーは控えめにいってもオシャレです。
一瞬見ただけなら「すごい高級なキッチンですね」と思ってしまうほど。
つまり、ラクエラをお薦めするのは「安くキッチンを交換したい人」です。
金額だけでなく、品質も十分合格点以上なので本当にお薦めできますね。
で、逆にお薦めしないのは「現時点で高級キッチンを使ってる人」。
というのも、満足できるかは人それぞれの基準次第です。
予算で決めるのでなく「今のキッチンと比べてどうか」で選ぶのが良いですね。
今より良くならないのに、キッチンを交換するのは本末転倒ですよ。
まとめ
最後にまとめると、
- クリナップ ラクエラの割引率は60%OFF前後が多い
- 割引しやすい工務店に値段交渉する
- 商品代ではなく、あくまでも合計金額が一番重要
という感じです。
ラクエラはコストパフォーマンスに優れた良いキッチンです。
なので、あとは信頼できる業者が見つかれば問題なし。
業者比較は面倒ですが、相見積もりは本当に重要ですよ。
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