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リフォーム業歴は12年で、これまで800件以上の現場を経験してきました。
これからお話しするのは、
- 親が要支援なので、使いやすい家にしたい
- 介護保険でのリフォームって、安くなるの?
といった「介護保険での住宅改修リフォーム」についてです。
知らないと損する制度の一つが、介護保険でのリフォームですね。
まず前提として、工務店よって見積もり金額は違うのだけ覚えておいてください。
商品の仕入れ値や人件費、会社の利益率も変わるので当然といえば当然です。
ですが僕自身リフォーム経営、営業経験の中で商社やメーカー、業界内の知り合いも多いので、ここでの話は実際それほど誤差はないと思います。
では結論をいうと、介護保険リフォームは20万円ぐらいで工事する人が多いです。
工事内容によりますが、「補助金の支給は1人につき20万円」ですからね。
補助金を全部もらえるよう、工事内容を検討する人が多くなるのは当然です。
それでは、具体的にお話しをしていきます。
介護保険リフォームの内容と流れ
介護保険制度の簡単な内容
まず、介護保険リフォームは何なのか?
「介護予防に必要な住宅改修費」を補助してくれる制度です。
なので、当然ですが補助金受給の対象者も限られます。
「要支援1~2、要介護1~5」のどれかに認定されてる人が対象者です。
そして、住宅改修の費用は「20万円」までです。
そのうち1割が自己負担なので、2万円は実費でかかる訳です。
もし手すり1ヵ所だけ取付して「5万円」なら、実費は5千円ですね。
ちなみに、収入所得によって補助金の割合が変わります。
介護保険リフォームの流れ
補助金申請をして許可がおりたら、工事がスタートできます。
なので、まずは申請書をつくる必要があります。
- ケアマネージャー
- 工務店
この2者に立ち会ってもらって、工事内容を決めます。
そして、見積もり書や図面、理由書を作成してもらいます。
あと工事写真など必要な書類が集まったら、申請しにいきます。
ちなみに、申請は代理申請で代わりに業者に出してもらうこともできますよ。
(申請費用を請求する業者もいますけどね)
あとは工事完成したら、工事完了の報告をしにいって終わりです。
工事後の写真とかもいるので、役所に確認しておきましょう。
介護保険リフォーム、工事内容
介護保険リフォームで多いのが、
- 手すりの取り付け
- 段差の解消
- 開き戸から引き戸への交換
- 和式トイレから洋式トイレに交換
- 在来浴室からユニットバスに交換
といった内容です。
「介護に必要なリフォームか」という視点でみると、工事内容は色々です。
どれぐらいの介護が必要かや、家の状況で違いますからね。
工事内容は、ケアマネさんと十分に打ち合わせをしましょう。
手すりの取り付け
介護リフォームだと手すり取り付けが一番多いです。
玄関やトイレ、浴室など段差がある場所につけるのが一般的ですね。
「手すり取り付けは簡単」と思われますが、強度のある下地が必要です。
下地が無い場合は、補強をしたりベース材を使用するので意外と費用もかかりますよ。
段差の解消
最近の新築だとバリアフリー住宅が多くなりました。
ですが古い家だと、当然のように段差がありますよね。
トイレや浴室、洗面所に段差があるケースが多いです。
開き戸から引き戸への交換
開き戸だと開け閉めが大変ですよね。
特にトイレが開き戸だと、本当に使いにくい。
簡単に引き戸にするなら、アウトセット引き戸を使うのが簡単です。
和式トイレから洋式トイレに交換
和式トイレが使いやすい人もいますが、バリアフリーの観点では微妙です。
立ち座りが楽になる洋式トイレは、もちろん介護保険工事の補助金対象ですよ。
在来浴室からユニットバスに交換
昔ながらの在来式タイル浴室は、寒いし掃除がしにくいです。
介護保険の工事理由は、「段差や床が滑りやすいから」でないと駄目ですけどね。
浴室全体が補助金の対象にはならず、またぎの少ない浴槽や手すり等が対象です。
細かい見積もりが必要なので、介護保険に詳しい業者に依頼するのが良いですよ。
浴室開き戸から折れ戸に交換
昔のお風呂は開き戸が多いですが、折れ戸にすると出入りがしやすいです。
折れ戸にすることで、介護の負担が解消されるなら補助金の対象になります。
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まとめ
最後にまとめると、
- 介護保険のリフォーム費用は、「最大20万円」までが補助金の対象
- 工事内容は「ケアマネージャー、工務店」と打ち合わせする
- 介護保険リフォームに「不慣れな業者」だと、申請に手間がかかる
という感じです。
最後が意外と重要で、介護保険に慣れてない業者に依頼すると面倒です。
申請書の不備があったりで、役所と家の往復なんてザラですからね。
介護で忙しいからこそ、スムーズに申請できるようにしましょう。
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